ケアの厳しさとやりがい

想像以上に大変な高齢者介助

信頼関係が生まれる瞬間

"介護の仕事は、利用者と思うように意思疎通が図れなくて仕事がうまく進まないことも多々ある。対人の仕事である上に、体に不調を抱えた高齢者を相手にするため、利用者の誰もがご機嫌というわけではないのだ。

しかし、介護職側が先に根をあげるのでは介護の仕事は務まらない。根気強くコミュニケーションを図り、最初のうちはうまくいかなくても次第に信頼関係が生まれ、見えない壁がなくなったと感じたときは大きなやりがいを感じられるだろう。"

苦労が多い介護の仕事

介護は苦労することが多い職種だというイメージがあり、日本では需要が高い職業としても注目されている。確かに、未経験者でも積極的に採用されるメリットがあり、実際に働きながら資格勉強をすれば資格取得は容易である。新しい職を探しているが見つからないという人にとってはうってつけだろう。

しかし、職員が不足しているという現状があるのも見逃してはならない。慢性的な職員不足イコール離職率が多いという背景があるのだ。なぜこのような事が起きているのか。具体的な事例で言うと、介護職は想像をしているような穏やかな雰囲気ではない場合もあるのだ。

時間外労働が多かったり、残業や給料が少ない割にハードワークをするということから、心身が耐えられなくなってやめてしまう人は多いのである。普通の仕事に比べると、老人や体の不自由な人の世話をするということもあって、少し特殊な仕事でもあり、ただ話しているだけでは当然仕事にはならない。身支度をしなければならないし、様々な仕事をして初めて介護職ということができるのである。

このように苦労することも確かにあるのだが、もちろん苦労だけではない。当然やりがいを感じるという人も多く存在しているのだ。具体例として挙げるなら、身支度等をするわけだが身支度をしたら当然感謝をされることが多い。施設に入っているとは言え、それは当たり前のことではないし、利用者は世話をしてもらっている側だから、直接言葉にせずともありがたく感じているのではないだろうか。その感謝から喜びとやりがいを感じる人が多く、ハードワークでも仕事を継続できているという現状があるのだ。

介護に携わるのならやりがいを取るか、理想的な働き方を取るかをまず考えた方がいいだろう。介護の実情をもっと知りたい方へ→【介護職スタートアップ講座